ほとんど天才2(押)


ふたりめは秋山成勲。デニス・カーンを一発で倒したアッパーには恐れ入った。
秋山とカーンが対峙するとカーンの身体が大きく見え、元来の体重の違いがはっきりしたし、序盤はプレッシャーもカーンが強かった。
だが、実際に秋山のパンチを受けてみると想像以上に重かったのだろう。
そして柔らかさもある。
2分過ぎには、秋山は完全にカーンの初期動作を見切っていた。
そして、フィニッシュの前に決定的な痛打となったのは、カーンのワンツーに合わせたカウンターの左フック。
あの当たりで効いてしまったし、秋山は確実に手ごたえをつかんだだろう。
アレを「秋山、空振り」と伝えるアナウンサーには驚いたが‥。
この10ヶ月、秋山はどんな練習をしていたのだろうか、興味が湧いてきた。

大晦日は吉田秀彦戦へ向けて、レールが引かれ始めている。
吉田と秋山では体重の差があるので、どこで線引きするのか。
しかし、ダン・ヘンダーソンのような例もあるし、秋山が決して不利とは言えないはずだ

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ほとんど天才1(押)

日曜日に驚くべき才能を観た。
アンディ・オロゴンと秋山成勲のふたりだ。

シュートボクシング『GROUND ZERO』のメインに登場したオロゴンはアンディ・サワーと対戦した。
ノーモーションから繰り出される右ストレートはひじょうにきれいな直線を描く。
その美しさは特筆モノ。ムダな力みがないから波打たないのだ。
あれはサワーじゃなくても見えなかっただろう。

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昨日の代々木と本日のSRS(押)

きのうの全日本キックボクシング代々木大会はすべての試合に異なる視点の見ごたえがあって、素晴らしい大会だった。
大会場向けに認知度優先のマッチメイクとしなかったのが、高いテンションを保った理由だろう。
8月25日の『Kick Return』開幕戦は、前田尚紀VS梶原龍児が突出していたため印象が強いが、もちろんあれは後楽園ホールならではの充実感。
代々木大会は散漫になりがちな雰囲気の会場なのに、かなりの緊張感と満足感がミックスされたものだった。
まあ、きのうの大会に関して書くとキリがないので、いずれ‥

さて、本日深夜のSRSは日曜日に迫った『GROUND ZERO』の特集。大会パンフでシーザー武志会長と対談している関根勤さんがガイド役となり、熱く煽っています。

魔裟斗、コヒの懐かしい映像も‥。
あ、マッハの相手はヤニ・ラックスに変更されました。
これで楽しみが増したが、勝負論としては宍戸大樹とビッグベン。
緒形健一が完敗したビッグベンに対して、ようやくスランプを脱出しつつある宍戸がどう闘うのか。
「俺はブアカーオより強い」と豪語するのもうなづけるパワーは、
タイ人選手には珍しくウエイトトレーニング好きだからなのか。
そのせいで、後半減速することがあれば宍戸にも勝機アリだ。

会場は両国。ちゃんこのウマい気候になってまいりました。

見逃すな! その2(押)

ずっと前から10月25日(木)代々木第二開催! と頭にこびりついているわけですよ。というか、仮決定の時からインプットされてる。でも、あまりの闘いを前に、この期に及んで手元が狂ったわけよ。

まあ、そんなハッキリした言い訳はどうでもいいが、そう、藤原あらしVSワンロップ、山本優弥VS尾崎圭司も凄いカードでしょう!

藤原あらしがワンロップに勝たなければ、同階級の日本人で勝つ者はしばらく現れないだろう。
米田貴志とワンロップの第一戦を観た後、「あらしが再戦すればイケるかも‥」と思った。決定的な場面を作れなかったが、最終ラウンドでペースを握った米田だが、米田以上にあらしは後半に強く、実際に対戦した時に勝った米田は「強かった。再戦と言われても‥」とつぶやいたぐらいだから。
ところが、再戦では「観すぎてしまった」という反省から米田が飛ばすと、ワンロップにバッサリと肘で切られてしまう。
む〜ん、これでまた分からなくなった。ムエタイの方程式はそう簡単にとけるものじゃないのだ。
あらしとしては、何らかの形でワンロップを根負けさせるしかないと思う。

優弥VS尾崎は、K−1MAXルールで闘うなら尾崎の方が(地上波的知名度もあって)有利と考える人が多いと思う。
チームドラゴン全体がそうだが、尾崎はカウンターのセンスがあるし。
しかし、パンチならば優弥もかなり成長している。今話題の内藤大助が所属する宮田ジムに出稽古に行ったらも、会長がかなりの高評価を与えたと聞くし‥


そして! 60kgトーナメントについてはパンフレットに書いた。書いたけれども、もちろんどう転ぶかはまったく見えていない!

まあ、もう一度見逃すな! というしかないね

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見逃せないけど見るのが怖い(橋)

あぁ、時間のたつのが早すぎる。なんかバタバタしてるうちに、もう明日は全日本キック代々木大会だ(正しくは25日です押切さん)。


平日なので行くかどうか迷ってる人もいると思うが、迷ってる場合じゃないっすよこれ。親兄弟の葬式をでっち上げてでも仕事は休んどけって話ですよ、とりあえず。開会式では小林GMのパフォーマンスもあるらしいし、遅刻は厳禁。


だいたい、60kgトーナメントがもう、どうかしちゃってるくらい凄いわけですよ。山本真弘、石川直生、前田尚紀、大月晴明、この4人のうち誰かが優勝するってことは、他の3人は敗者になるわけで。考えてみたら、「真弘敗れる!」、「石川敗北」、「前田がやられた!」、「大月が負けた!」、これ全部、事件ですよ。後楽園でこれが起こったら大騒ぎだ。そんな事件が、明日は確実に起こってしまう。それも3つも。うわ〜、これどうすんのよ。見たいけど怖い。怖いけど見逃すわけにはいかない。優弥やあらしも人生かかった試合だ。「楽しみ」だなんて軽々しく言えないくらい楽しみ。なんだその表現。でも、そういうことなわけですよ。

見逃すな!(押)

気がつけば、全日本キックの代々木大会"浪漫 〜 Kick Return 決勝戦" が明日、24日。そして、シュートボクシングの両国大会GROUND ZERO"が日曜日と間近に迫っている。
我々としてももっと前からアオっておかなきゃならなかった、スイマセン。
この二つは競技としても違うし、トーナメントが中心の全日本、ワンマッチのSBと
興行の方向も違うがどちらも重要な大会だ。
この間のK−1ワールドmaxが素晴らしかっただけに、フロント陣も選手たちもアレを超える闘いを見せる、という意気込みムンムってとこだろう。

だがっ! 現在発売中の『GONKAKU』。「極私的我が心のPRIDE名勝負」というアンケートに参加させてもらったが、それとは関係なく、両大会合わせてプレビューが半ページって‥! 
いつも総合格闘技系が大きいし、MAXの特集もずいぶんページを割いていたから仕方ない‥いや、仕方なくないよなあ。立ち技委員会もあるのに。
以前から思っていたのだが、やはり今の格闘技メディアは総じて総合(+柔術系)の方が扱いやすいようだ。
もちろん、どれだけ世界的な関心事かという点から観ると総合なんだろうし、
購買層には打撃より総合が響くのだろう。それとは別に、
文章にしやすいという印象がメディア側にもあるのだろうか。

急に思い出したのが、某修斗四天王のひとりが、「あるジムに言ったら練習終わると、皆そのまま(マット上で)携帯メール始めるんだよ。驚いたね」と言っていたこと。
現役有名選手もかつて、「(総合の)ジムで携帯にが鳴ると普通に出る奴がいてムカツいた」という意味のことを言っていた。もちろん、一部ジムでの話ですし、こういった気質が、微妙に関係あるのか、ないのか。あるという理路整然と言いきるのも難しいとは思うが、なんとなく「携帯話」が頭に浮かんだだけで、まあ、よくわかりません。

それはともかく、2大会を見逃さないでほしい。
またもや、とんでもないことが起きるやもしれません。

それと後ほどアップするこちらもよろしかったらどうぞ。

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『映画秘宝』携帯サイトオープン!(橋)

え〜、みなさんにお知らせでございます。
モノの分かる映画ファンなら誰でも読んでる雑誌『映画秘宝』のモバイルサイト『映画秘宝クラブ』がスタート。11月中にドコモ公式の有料サイトになるんですが、現在は準備期間につき無料で見られます! PCでも見れます!
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俺もレビューを書いてまして、実はけっこう本腰入れております。まあ“ぶちあけた話”、このサイトをきっかけに、映画マスコミにもグイグイ食い込んでいければな、と思ってたりもしますんで、ぜひアクセスを、そして11月からは入会を! 『kamipro Hand』でおなじみマッスル坂井さんもコラムを書くことになってますんで、かなりオススメでございます。ひとつ4649ヨロシク!

松浪健四郎(押)

昨日のテレ朝『ワイドスクランブル』は、亀田家と、時津風部屋の”かわいがり捏造”をめぐる問題を特集していた。
いわゆる格闘モノ二本ということでコメンテーターは、松浪健四郎と二宮清純だった。

前半の亀田問題に関しては2人ともほぼ同じような意見。松浪は当日会場で観戦したそうで、会場の空席に触れて、「皆さんが金を払ってまで観たいとは思っていないことがわかった」「テレビに作られた人気だった:という意味のことを言っていた。

次は大相撲の力士急死問題。話が再発防止検討委員会に及ぶと松浪はとたんに歯切れが悪くなる。
委員会が”外部の人間”として呼んだ3人は「身内に近い存在」のようだ。「こうした批判がありますが、いかがですか?」とMCの大和田獏が松浪に聞く。すると松浪は、わざと的外れなことをいいはじめうやむやにしてしまった。あげくに「あたたかく見守りたい」と言う。
 

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内藤VS亀田(押)

結果はみなさんご存じの通り。

会場から駅へと向かう途中、葛飾区のスナック勤務(たぶん)の女性数人が不満をもらしていた。
「マスコミは大毅にキビシすぎるのよ」
「そうそう。もっと公平に扱ってもらわなくちゃ」
傍若無人なふるまいを「使えるキャラ」として認め、若くして頂点に立つことは(手段はどうあっても)何にもまして素晴らしいと、マスコミや多くの日本人が讃えたあの頃のことは、すっかり忘れてしまったらしい。


亀田弟の入場口から青コーナーに至るスペースには太鼓が用意され、のぼりをもった人たちが居並ぶ。
対する内藤側には一般のファンがひとりも入っていない。(立ち入りを禁止されていた?)
そして、亀田側にはクレーンカメラがあり、チャンプにはない。

にもかかわらず、会場の声援は驚くほど内藤に傾いていた。
亀田に声援を送る一団は固まっていたが、内藤のそれは散在していた。
亀田の「頭ジャブ」にすさまじいブーイング。
日本のボクシングでこれだけブーイングを聞いたのは初めてだったかもしれない。

「18才でこれだけやれるなんて‥」
ずっと大毅寄りのTBSテレビ解説陣は敗色濃厚になるとこの言葉を繰り返した。
だが、ほんとうにそうなのか。
あのスタイルをまったくやめて、イチからやり直したとしてほんとうに伸びるのか?
亀ガードを捨て、身体を起こして闘うことは大毅にかなりの恐怖感を与えるだろう。
地道に階段をのぼる道を選ぶとは思えぬだけに、前途はかなり厳しい。
また、敵討ちとして兄がチャレンジしたらどうなのか。
技量は数段上だとしても兄がこれまでのスタイルを貫くならば、勝つ可能性がある反面、弟よりもダウンさせられる可能性も高くなりそうだ。

とりあえず、会場で観られたことはよかった。
あとで写真をアップする予定です。

正しい一日(橋)

先日、久々にライターらしい、正しい一日を送った。


水曜夜、MAXの興奮も冷めやらぬまま(谷川さんは「サワーは運がよかった」と言ってたけど、それはどうか。ドラゴを無傷でKOできるってこと自体が実力の証明じゃないか)家に戻って原稿を書き、ほとんど寝ないまま木曜11時から品川でMAX一夜明け会見。撮影タイム、オレがカメラを向けた瞬間にポーズをシュートサインに変えるアンディ。オレのこと何者だと思ってるのか。会見後、谷川さんに昼メシ食べつつインタビュー。神谷町に移動し、15:30からSPE試写室で『沈黙の報復』見て、急ぎ足で内幸町に向かい、ワーナー試写室でジョディ・フォスターの『ブレイブワン』を18:00から。驚くべきことに『沈黙の報復』の方が面白かった。9時すぎに家に帰って原稿を一本書き、PRIDE FC解散の情報交換をして、録画しといた細かすぎて伝わらないモノマネ選手権(エアロスミス! 優香! 落合!)と『アメトーーク』昭和プロレス芸人・新日編で爆笑。さらにアンタッチャブルのラジオでダメ押しして、深夜3時に就寝。まったくロスのない一日だった。


で、今日。目が覚めたら午後3時だった……。

魔裟斗にしびれた!(押)

超満員の武道館で魔裟斗がブアカーオからダウンを奪って勝った。

ブアカーオは中盤までにアドバンテージをとられ、焦りがはっきりと見えた。
K−1の場合、劣勢を挽回しようとするとパンチに頼らざるをえない。
いや、絶対的な蹴りがあればそうでもないのだろうが、
反応が研ぎ澄まされた魔裟斗レベルにそうそう致命的な蹴りが決まるものではない。
結果、脚にかなりのダメージを刻んだものの、3ラウンドでは時間が足りなかった。

「ブアカーオは昨年パンチで勝ったことでスタイルを崩した」と言う人もいるが、今年の他の試合ではミドルと前蹴りを実にタイミングよく蹴っていた。崩させたのは魔裟斗だ。

いくら連打しても疲れずに、しかもあらゆる角度で打ち分けてくる魔裟斗相手に「K−1でムエタイ」ができなかった。ブアカーオができないのだから、いまできる人間がいないはずだ。

しかし、その一戦の代償は大きすぎて、魔裟斗の両足はボロボロだった。とにかく間合いをつめて、パンチの距離にするため、ローをカットしたのでは間に合わないからモロに受けてしまう。それは魔裟斗も覚悟していただろう。だというのに、準決勝でキシェンコを倒してしまったのには驚いた
そして優勝できれば言うことはなかったが、それはできすぎというもの。
しかし決勝で、とにかく1Rで決めようと前に出て行った気持ちと手数にはさらに驚かされた。

そしてアンディ・サワーは強かった。
特にディフェンスが堅く、誰の攻撃でもしっかりと見えていた。
いかに手負いだろうと、勢いを味方につけた昨日の魔裟斗の攻撃なら、1ラウンドにもっと食らっても
おかしくなかったが、そういう”磁場”みたいなものに左右されないほどアンディは充実していた、
ということだろう。

魔裟斗がブアカーオと無傷での闘いをのぞんで実現させたように、アンディとの”無傷対決”が見たい。
それを緊張感がダイレクトに伝わる、後楽園ホールのような中会場で味わってみたい。
叶わぬ夢だが、そう思わせるほど2人の闘いに価値があるということだ。


宍戸!(橋)

昨日のSB、宍戸が勝ってホントによかった。去年の『S-cup』、オガケン優勝は“今まで格闘技を見てきた中で一番嬉しい勝利”だったけど、今回は“今まで格闘技を見てきた中で一番ホッとした勝利”だ。


試合の10日前くらいに会った時の、宍戸の追い込まれ方っていったらタダゴトじゃなかった。弱音とかそういうレベルじゃなく、選手生命そのものに関るようなヤバさ。さすがに文字にするのがはばかられた。そういう状態で、しかも相手が現時点では格上のTATSUJI。だけど、勝っちゃうんだねこれが。しかもパンチでダウン取って。あのパンチ、本人は「流れの中で出たもの。自分でも意外でした」と言っていた。確かにその通りなんだろうけど、でもそこにいたる、フェイントの役目も果たした蹴りの連続攻撃は、いかにも宍戸らしいものだったと思う。宍戸は宍戸らしく闘って、そして勝ったのだ。


いや〜、よかったよかった。そんな、思わずグッときてるところで「宍戸は前からビッグベンとやりたがってたんだよね。それもアリじゃない?」と平然と言ってのけるシーザー会長って凄いわ。

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プロフィール

ma64

Author:ma64
構成員1:押切伸一
(おしきりしんいち)
格闘技番組『SRS』などの
構成作家&諸分野のライター。押切のサイトはこちら

構成員2:橋本宗洋
(はしもとのりひろ)
格闘技を中心に活動中のライター。『kamipro』等に執筆。

タイトルのイラストは
かわかずおさんです。


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