2年くらい前から、業界内のごくごく身内で誕生会をやったりしている。「30歳すぎて誕生会ってのもどうかと思いますが」なんて人もいるわけだが、祝われると案外、嬉しいもんで続けてきた。が……。こないだ飲んでる時、つい数ヶ月前に祝われた人間が、その事実を忘れていることが発覚。ま、現実なんてそんなもんよね。なんか最近、こういう虚しい出来事が多い。もうビッグ・サカの故事にならって事務所の机に「人間不信」と書き残して失踪したいくらいなんだが、あいにく自宅作業者なんで誰にも気づいてもらえないのであった。
明日はSB新宿FACE大会。若手興行ではあるが、いい選手いっぱい出ますよ。特に伏見和之(17歳)と島田洸也(20歳)のシーザー力道場コンビは今後、伸びてきそう。シーザージム裏のバー『DORAS』のマスター・中森さんは今回で引退試合。いいミドルもってるんでラストマッチを勝利で飾ってもらいたいところ。
あとセミの梅野は、去年のヤングシーザー杯でMVPを受賞した選手。今回がシーザージムに移籍しての第一戦で、80kg以上で闘ってたのに今回は72kg契約だ。本格的に格闘技に打ち込むべく上京、シーザージムに入ってみたら、それまで走りこみも減量もしてなかったことが発覚(それでも戦績は3戦3勝、伊賀にも勝ってる)。厳しい先輩に囲まれて見る見るやせていったらしい。ここでワンクッション入れて今後は70kgで闘うということもあり、つまり緒形、宍戸に続く将来のエース候補ですよ。なんか急に若返ってるなSB。
去年くらいだったか、森谷広報が「やっとウチの若いのにも、スパーでやられてトイレで悔し泣きするようなヤツが出てきたんですよ」と言っていた。センスがあるとかそういうことより、トイレに隠れて悔し泣きするような人間の方が見込みがあるってことだ。なんか分かるな、その感覚。
あとセミの梅野は、去年のヤングシーザー杯でMVPを受賞した選手。今回がシーザージムに移籍しての第一戦で、80kg以上で闘ってたのに今回は72kg契約だ。本格的に格闘技に打ち込むべく上京、シーザージムに入ってみたら、それまで走りこみも減量もしてなかったことが発覚(それでも戦績は3戦3勝、伊賀にも勝ってる)。厳しい先輩に囲まれて見る見るやせていったらしい。ここでワンクッション入れて今後は70kgで闘うということもあり、つまり緒形、宍戸に続く将来のエース候補ですよ。なんか急に若返ってるなSB。
去年くらいだったか、森谷広報が「やっとウチの若いのにも、スパーでやられてトイレで悔し泣きするようなヤツが出てきたんですよ」と言っていた。センスがあるとかそういうことより、トイレに隠れて悔し泣きするような人間の方が見込みがあるってことだ。なんか分かるな、その感覚。
土曜日のシュートボクシング新宿FACE大会のパンフ作ったり、Number(7/4発売)の原稿書いたり、kamipro Handのコラム書いたり、なんか頭クラクラしてぶっ倒れたりしてたら水曜日になってしまいました。
で、遅ればせながらではあるが、6.22全日本キック『野良犬電撃作戦』のことは書いておかなくちゃいかん。これはもう誰もが言ってることだけど、凄まじい盛り上がりだった。休憩後は日本勢がムエタイ軍団に3連敗を喫したわけだけど、インパクトを残したってことは興行が成功したってことだ。
特に石川vsカノンスック。石川がこの試合で負けるっていうのがもう……。悔しいとか残念とかじゃなく、その事実の重さ、大きさそれ自体に圧倒された。キックに限らず、スポーツに限らず、もう興奮のあまり大げさに言っちゃえば“生きる”ってのはこういうことだよな、と思えた。以前、小林聡の試合を“アメリカン・ニューシネマのようだ”と書いたことがあるが、この試合も同じだろう。
石川は試合後、「全部背負って闘った」と言っている。全日本キックの選手たちが対抗戦で負け続けていること、小林GMプロデュース興行のメインであること、母親の死、それら全部を背負って、石川はリングに上がった。そしてそういう選手でさえも負けてしまうという現実。これは見る側もしっかり受け止めなきゃいけないだろう。
だから石川が母親を亡くした悲しさと、試合に負けた悔しさを重ね合わせたり、敗因をそこに求める(いつもの石川ではなかった、みたいな)のは失礼なんじゃないか。石川は公開練習の時、この試合を「母ちゃんが作ってくれた最後の舞台」だと言っていた。つまり“母親の死を乗り越えて”ではなく“母親の死さえも力にして”闘おうとしたわけだ。無理やり自分に言い聞かせていたのかもしれないけど、そういうふうに考えることができる石川は、キックボクサーとしてかなり高いレベルにいると思う。小林GM言うところの“見られるんじゃなく、見せる”境地に達している。全部背負って闘った、という“全部”の中には“プロとしての業”も含まれているはずだ。
そして繰り返すが、そういう試合で負けという結果が出た。後半の失速は、転倒した際に頭を打ったのが原因らしい。こんな大事な試合で、とてつもなく気合いが入っていて、それでも頭を打ったらフラフラになる。腹を思いっきり蹴られたら立てなくなる。当たり前の、もしかしたらつまらないとさえ言える現実なのだが、それもまた石川が背負った“業”かもしれない。だから見る側に対しての破壊力も大きく、心に突き刺さるものがある。
もちろん、敗北は敗北であって、それ以上でも以下でもない。こっちとしても“価値ある敗北”とか“この悔しさをバネに”とか、そんなこと言いたくはない。ただ一つ書いておきたいのは、“全部背負って”闘って、そして負けるなんていう経験は並の選手にはできないってことだ。全日本キックでいえば、そういう経験をした選手は小林聡以降いなかったと思う。ちょっと言い方が難しいが、石川には、小林以降誰もしてこなかった経験をするだけの資格があったのだ。
いや、凄い試合を見せてもらった。勝ったカノンスックの底力も見事だったが、それ以上に石川が背負ったキックボクサーとして、プロとしての業に恐れ入った。立川談志は落語家を“作品派(代表例は桂文楽)”と“生き様派(代表例は古今亭志ん生)”に分けていて、明らかに“生き様派”を志向している。この分類は、あらゆる表現者に共通しているはずだ。そして石川は、今回の試合でキック界における“生き様派”の代表格になったのだ。
で、遅ればせながらではあるが、6.22全日本キック『野良犬電撃作戦』のことは書いておかなくちゃいかん。これはもう誰もが言ってることだけど、凄まじい盛り上がりだった。休憩後は日本勢がムエタイ軍団に3連敗を喫したわけだけど、インパクトを残したってことは興行が成功したってことだ。
特に石川vsカノンスック。石川がこの試合で負けるっていうのがもう……。悔しいとか残念とかじゃなく、その事実の重さ、大きさそれ自体に圧倒された。キックに限らず、スポーツに限らず、もう興奮のあまり大げさに言っちゃえば“生きる”ってのはこういうことだよな、と思えた。以前、小林聡の試合を“アメリカン・ニューシネマのようだ”と書いたことがあるが、この試合も同じだろう。
石川は試合後、「全部背負って闘った」と言っている。全日本キックの選手たちが対抗戦で負け続けていること、小林GMプロデュース興行のメインであること、母親の死、それら全部を背負って、石川はリングに上がった。そしてそういう選手でさえも負けてしまうという現実。これは見る側もしっかり受け止めなきゃいけないだろう。
だから石川が母親を亡くした悲しさと、試合に負けた悔しさを重ね合わせたり、敗因をそこに求める(いつもの石川ではなかった、みたいな)のは失礼なんじゃないか。石川は公開練習の時、この試合を「母ちゃんが作ってくれた最後の舞台」だと言っていた。つまり“母親の死を乗り越えて”ではなく“母親の死さえも力にして”闘おうとしたわけだ。無理やり自分に言い聞かせていたのかもしれないけど、そういうふうに考えることができる石川は、キックボクサーとしてかなり高いレベルにいると思う。小林GM言うところの“見られるんじゃなく、見せる”境地に達している。全部背負って闘った、という“全部”の中には“プロとしての業”も含まれているはずだ。
そして繰り返すが、そういう試合で負けという結果が出た。後半の失速は、転倒した際に頭を打ったのが原因らしい。こんな大事な試合で、とてつもなく気合いが入っていて、それでも頭を打ったらフラフラになる。腹を思いっきり蹴られたら立てなくなる。当たり前の、もしかしたらつまらないとさえ言える現実なのだが、それもまた石川が背負った“業”かもしれない。だから見る側に対しての破壊力も大きく、心に突き刺さるものがある。
もちろん、敗北は敗北であって、それ以上でも以下でもない。こっちとしても“価値ある敗北”とか“この悔しさをバネに”とか、そんなこと言いたくはない。ただ一つ書いておきたいのは、“全部背負って”闘って、そして負けるなんていう経験は並の選手にはできないってことだ。全日本キックでいえば、そういう経験をした選手は小林聡以降いなかったと思う。ちょっと言い方が難しいが、石川には、小林以降誰もしてこなかった経験をするだけの資格があったのだ。
いや、凄い試合を見せてもらった。勝ったカノンスックの底力も見事だったが、それ以上に石川が背負ったキックボクサーとして、プロとしての業に恐れ入った。立川談志は落語家を“作品派(代表例は桂文楽)”と“生き様派(代表例は古今亭志ん生)”に分けていて、明らかに“生き様派”を志向している。この分類は、あらゆる表現者に共通しているはずだ。そして石川は、今回の試合でキック界における“生き様派”の代表格になったのだ。
試写の段階からなぜかタイミングが合わず、見逃していた『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』をやっと見た。修斗も行きたかったんだが、今日見とかないと日程的に完全にアウトだったもんで。申し訳ない。まあ土曜の夜にこういう映画を見るっつうのは、ヒマでモテない30代にふさわしいというか。
20世紀初頭のアメリカを舞台に、孤独と強欲に身を焦がしながら成り上がっていく石油採掘者(ダニエル・デイ=ルイスが声質を変えて演じる)の物語。格調高い文芸大作にもできそうな題材だが、監督のポール・トーマス・アンダーソンは「欲望と野望の途中で正気を失った男を描いたホラー映画」と語っている。実際、不協和音バリバリの音楽からしてサイコホラーのような雰囲気。多用される長回しも緊張感を高める。主人公に対立するのは、狂信的なキリスト教で住民を導く牧師。一度目は教会、二度目は主人公の豪邸で展開される“対決”シーンは、ド迫力にして爆笑モノという、映画史上に残る名場面だ。
「オレには人間の最悪の部分ばかりが見える」と語るような男が主人公なのだが、観ていて清々しささえ感じてしまった。なぜかというと、非情で猜疑心に満ち、独善的な主人公をそのまんま描いているから。“それでも、この男の心の奥底には言い知れない悲しみがあった”みたいなことにはしてないわけだ。“こういう人間が、こういうふうに生きた”ってことをそのまま観客に見せる。善悪とか常識とか、そういう既存のモノサシに寄りかかってない。だから清々しい。ラストカットの見事さも含め、『レイジング・ブル』を思い起こさせるといえばいいのか。これと『ノー・カントリー』が作品賞を争ったんだから今年のアカデミー賞は素晴らしい。ま、授賞式の視聴率は悪かったみたいだけど。
20世紀初頭のアメリカを舞台に、孤独と強欲に身を焦がしながら成り上がっていく石油採掘者(ダニエル・デイ=ルイスが声質を変えて演じる)の物語。格調高い文芸大作にもできそうな題材だが、監督のポール・トーマス・アンダーソンは「欲望と野望の途中で正気を失った男を描いたホラー映画」と語っている。実際、不協和音バリバリの音楽からしてサイコホラーのような雰囲気。多用される長回しも緊張感を高める。主人公に対立するのは、狂信的なキリスト教で住民を導く牧師。一度目は教会、二度目は主人公の豪邸で展開される“対決”シーンは、ド迫力にして爆笑モノという、映画史上に残る名場面だ。
「オレには人間の最悪の部分ばかりが見える」と語るような男が主人公なのだが、観ていて清々しささえ感じてしまった。なぜかというと、非情で猜疑心に満ち、独善的な主人公をそのまんま描いているから。“それでも、この男の心の奥底には言い知れない悲しみがあった”みたいなことにはしてないわけだ。“こういう人間が、こういうふうに生きた”ってことをそのまま観客に見せる。善悪とか常識とか、そういう既存のモノサシに寄りかかってない。だから清々しい。ラストカットの見事さも含め、『レイジング・ブル』を思い起こさせるといえばいいのか。これと『ノー・カントリー』が作品賞を争ったんだから今年のアカデミー賞は素晴らしい。ま、授賞式の視聴率は悪かったみたいだけど。

ネイキッドロフトでの『映画秘宝クラブ』のイベントも無事終了。客入りも盛り上がりもナカナカだったんじゃないでしょうか。写真はイベントのレギュラー、冷蔵庫マンこと芸人の飯塚俊太郎さんと、告知に現れた特撮ムエタイヒーロー・マーキュリーマン。オレは『カンフー映画座談会』のコーナーに出演したんだが、5人の座談会で30分だと、ちょっとしゃべり足りない感じ。でもイベントの1コーナーとしては、このくらいのボリュームがちょうどよかったりするから難しい。
で、オレの知り合いは誰も見に来てくれなかったわけだが、別に気にしてはいない。寂しくもない。いつものことだから。

忙しさもまあひと段落して、今週後半は映画モード。今日は『カンフー・パンダ』の試写へ。これがもう面白くってしょうがない素晴らしい出来。ハリウッド(ドリームワークス)製のCGアニメなんだけど、カンフー映画への愛とリスペクトにあふれてる。主人公は食べることしか能がないボンクラなパンダで、声をアテてるのがジャック・ブラック。世界一のボンクラ俳優ですわ。で、このジャック・ブラックの演技に合わせてキャラクターを動かしてるわけで、そんなの面白くないわけがないという。動物キャラってことで蛇拳の使い手がヘビ、猿拳の使い手はサルとそのまんまなのも楽しいし、老師との特訓シーンはジャッキー・チェンの“拳モノ”好きなら泣ける! ジャッキー、ジェット・リー共演の『ドラゴン・キングダム』もそうだけど、アメリカでカンフーの精神性まで描く映画が作られて、日本が『少林少女』。なんかねぇ……。
明日は携帯サイト『映画秘宝クラブ』のイベント(ネイキッドロフトにて19:30スタート。詳細はコチラ)。オレも『カンフー映画座談会』コーナーに出演します。

あー、バタバタしてるうちに『DREAM.4』が終わって丸一日たっちゃったよ。で、バタバタしながらも土曜日の『相棒スペシャル』見ちゃったよ。あのエンディングってどうなの実際?
ま、『DREAM.4』に関してはkamipro Handのコラム(明日深夜0時アップ)を読んでいただくとして。今日はその一夜明け会見&7.17M−1チャレンジ会見。DEEP代表、メガトンGP実行委員、DREAM広報に続き、佐伯さんにまた一つ肩書きが。そう、それは“M−1チャレンジ日本代表総監督”。世の中にはやたらと肩書きにこだわる人もいるが、そういうタイプとは正反対の佐伯さんが、ねぇ。岡田ジャパンより星野ジャパンより、これからは佐伯ジャパン! メンバー選考について聞かれ「ぶっちゃけギャラ。予算の範囲内で最強のメンバーを選びました」と答える監督、他にいませんよ。代表ユニフォームを作る予定もあるらしい(青木真也の公開座禅で佐伯さんが着てた緑のジャージがベース。ちなみにあれ、『ごくせん』のイメージだったらしい。誰も気づかないって、そんなの!)。これはぜひともレプリカ販売をお願いしたい。
キャプテンを務めるのは、『DREAM.3』で脚光を浴びた中村大介。が、この会見には寝坊して遅刻したのだった。ま、寝坊に関しちゃオレは何も言えないが。

なんか今週は取材して原稿書いての繰り返しで、プライベート的なことが何もなかったような気がする。俗に言う“寝てる時間以外はずっと起きてる”状態。普通だ、それは。
ま、仕事っつっても、その中にはインディ・ジョーンズ過去3作のDVDを見るとか、そういうのも含まれてるんだが。それにこないだ、『戦極』終わりで向こう一ヶ月ぶんくらい飲んだ気もするんだが。それにしたって土曜の夜に一人で家にいるのは寂しいもんだ。しかしそれは『めちゃイケ』やってないせいかもしれない。あ、むしろそういう考え方のほうが寂しいのか。
そんな中、明日はもう『DREAM.4』だ。事前取材で一番オーラというか“気”を感じたのは金泰泳。金vs弁慶にベストバウトの予感。
写真は金曜日に藤原ジムで行なわれた中村高明&山本真弘の公開練習より。中村がいると、どうしてもフレーミングが“引き”になるのであった。

今日は青春塾で、6.22全日本キック後楽園大会に向けての石川直生と山本優弥の公開練習。まあ詳しいことはGBRなり公認サイトなりを読んでいただけれれば。二人ともモチベーション高いですよ。
優弥はGMと取材で同席するのは初めてらしく、やたらと緊張していた。はいてるトランクスは以前、サムゴーが試合で着用していたもの。「サムゴーからもらった人にもらった」とか。これも意気込みの表れか。「お前をはいてやる!」っていう。どんな意気込みだそれ。
それとオープニングファイト第1試合も注目ですよ。布施一行vs佐藤大輔。“布施さんが全日本のリングに!”“佐藤大輔、GAORAにも!”って、それだけなんだけど。ちなみにオレの知っている“佐藤大輔”は、これで3人目。もう一人はイトコ。それもどうでもいいすかね。
最後に、水野晴郎先生のご冥福を慎んでお祈りいたします。たしか去年だったと思うが、試写室のロビーでなんかオレのこと見てる人がいるなぁと思ったら、それが水野先生だった。生涯の自慢ですよ。あのとき、きちんと挨拶してれば……。遺作(出演)が『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発』(本来は“危機一髪”のところを“一発”にしたのは007のサブタイトルが最初で、それを考えたのが宣伝マン時代の水野先生だったと思う)、最後に見た映画が制服警官が大活躍するポリスアクション・コメディ『ホット・ファズ』だったというのは、凄くいい話だなぁ。

8日の日曜日はM−1も見たかったけど戦極へ。
ベストバウトはどう考えてもニック・トンプソンVSマイケル・コスタの外国人対決だった。パンチでダウン食らってからの鮮やかな逆転一本。これDREAMでいうとアルバレスVSハンセンに相当するような試合だったと思うんだが、そうは受け止められなかったようだ。みんな闘ってる二人のこと知らないから。たとえば、この二人が闘う前に、それぞれ日本人なり有名外国人なりを倒していれば、見え方もずいぶん違ってたはずだ。その辺、いかにももったいない。
戦極は“点”であって“線”になってないというか。まだ始まって間もないこともあるけど、記憶のストックが少ない感じだ。あと煽りVで使える映像のストックも少ないな。ご苦労様です。
そういう意味で注目なのは、8月から始まるライト級トーナメント。これがうまく“線”として機能すればいいが。このことについては、明日のkamipro Handコラムでも書きますんで。
写真は会場で見かけたドンペンくんの、レアなしゃがみ姿。しゃがんでるから心もちちっちゃくなってる感じがするけど、“子供バージョン”ってことではない。そんなふうに間違える人もいないと思うが。

長らくの間、充電期間をいただいていたこのブログ(サボってたとは言わない図々しさ)ですが、再開してみようかな、と。
で、まあ今日なんだけど、パルコファクトリー(渋谷パルコパート1・6F)で開催中の『ナンシー関 大ハンコ展』に行ってきた。生前に掘られた消しゴム版画の原版、ズラリ5000個あまり。壮観にもほどがあるというか。
当たり前のことなんだけど、版画と原版はポジとネガの関係にある。版画で黒くなっている部分(手を加えているように見える部分)は原版だと掘られてない部分で、白い部分が手を加えられている(掘られている)わけで、そこが妙に新鮮。サイズも様々で、なんつうかその“現物力”みたいなものにグッときた。あとまあとにかく細かいんだ、作業が。文字とか顔のシワとか、あれ彫るの神業でしょう、やっぱり。ケーシー高峰の肌の質感まで再現してるんだから。写真でいう“キリヌキ”になってる消しゴムもあって、それが田村正和なのもおかしかった。あと、馬場はハンコのサイズもデカかった。
他にも友人・知人からのメッセージ(押切さんの肩書きが“ジャパン・プロフェッショナル・ムエタイ・コミッション副理事長”になっていた)とか、仕事場が再現されていたりとかで感慨深いにもほどがある素晴らしいイベント。15日までやってるんで、みなさんも行ったほうがいいですよ。
しかし、会場でオレの後ろを歩いてたカップル、その女のほうがどうにも……。まあ若いんでナンシーさんのことを知らないんだと思う。きっと彼氏に連れられてきただけなんだろう。でも版画見て「似てる〜」って、それしか感想がないのか。いや、思ったとしても口に出すことないだろう。こういう場では“詳しい人、本当に好きな人の邪魔にならないようにする”ってのがマナーだと思うが。
あげく私物公開コーナーにあったビートたけしのオールナイトニッポン録音テープを見て「へえ、ビートたけしってオールナイトニッポンやってたんだ」ってぬかしやがる。いや、そういう人が来ちゃいけないって法律はないけどさぁ。彼氏がまた、そういう女をいさめるわけじゃないのね。思わず「帰(けえ)れ!」って怒鳴りそうになったが、もちろん言えるはずもなく、唯一の防御策として逃げるように会場を出てきちまった。まあ、もう一回行こうとは思ってるが、それにしてもなぁ。スクランブル交差点わたりながら悔し泣きしそうになっちゃったじゃねえかチクショウ! 週末の渋谷に一人で出かけたオレが悪いって説もあるけど。

